新生児集中ケア

NICU2member

知識と技術

  • ハイリスク新生児の病態変化を予測した重篤化の予防
  • 生理学的安定と発育促進のためのケアおよび親子関係形成のための支援

高塚 美紀(左)

日本看護協会のホームページにある認定看護師の役割についての説明には、「ハイリスク新生児の病態変化を予測した重篤化の予防」「生理的安定と発育促進のためのケアおよび親子関係形成のための支援」(一部抜粋)とされています。最新の知識と高度な看護技術をもって、新生児をケアし、新生児に携わる医療者達と協働しながら、新生児とその家族にとって何が一番大切であるのかを考え行動し、看護師に対する指導や相談を行います。

活動にあたっての対象期間の目安ですが、出生から約1週間程度の急性期に限定されているのですが、現実は胎児期からその親へ関わることや、NICUへ入院している間の新生児の成長発達を促すケアを実践することも含まれています。

新生児看護には、エビデンスのはっきりしていることが少ないため、全国のNICUで行われている看護技術が統一されていない現状もあります。これらを認定看護師のネットワークを通じて情報共有しながら、より良いケアを考え、日々の自己研鑚を積む姿勢が必要です。また、言葉で思いを伝えられない新生児に対して、その声なき声に耳を傾けて新生児の欲求に応え、家族が創られていく過程を支えるための看護提供が大変重要な役割であると考えています。

畑中身和子(右)

NICU(新生児集中治療室)には、予定日より早く、小さく生まれた赤ちゃん、病気を持って生まれた赤ちゃんが入院しています。生命を維持するための治療に限らず、胎内に近い環境を整えながら、赤ちゃんのよりよい成長発達を支えられるようにケアを行っています。新生児集中ケア認定看護師として、ケアの質の向上を目指し活動をしています。

NICUは新しい命の誕生による家族の始まりの場でもあります。大切な赤ちゃんが入院し治療を受けている姿に、はじめは衝撃を受ける家族が多いため、心理士とともにご家族の心理面へのケアも行っています。あわせて、ご家族には赤ちゃんへのケアへ早期より参加していただき、一緒に赤ちゃんの成長を見守っていくことを大切にしています。赤ちゃんの成長とともに、ご家族が力強く成長していく姿を間近でみせていただき、いつも力をいただいています。

実習生受け入れ(NICU)

当周産期センター新生児部門は、新生児集中ケア認定看護師教育課程ができた初年度(2004年)から臨地実習施設としての活動を行っています。今年度も2名の実習生が1か月間、私たちのNICUで実習を行いました。新生児看護は各施設でやり方の異なるケアが多く、自分の施設とは勝手の違う環境の中で実習し課題に取り組むことは容易なことではありません。私たちは毎年、2名の実習生を受け入れながら共に学ぶ姿勢を忘れず、新生児看護の質を高めるための実践や看護スタッフへの指導方法などについて意見交換を行っています。今年の実習生も受け持ち担当になった新生児とその家族への看護について悩み、最善の看護は何かを追求しながら自己課題を達成していきました。実習日の最後には、私たち施設の1メンバーとして、認定看護師のたまごとしての役割を果たされたと感じます。

周産期センター 新生児部門
文責 看護師長・新生児集中ケア認定看護師(広島看護協会1期生):高塚 美紀
実習指導者 看護主任・新生児集中ケア認定看護師(北里大学キャリア開発センター4期生):畑中 身和子

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