NST専門療法士

知識と技術

  • 静脈栄養・経腸栄養(経口・経管)を用いた臨床栄養学に関する優れた知識と技能を有する
  • 患者・家族の意向を尊重し、地域医療資源を活用しながら個別性のある質の高い栄養療法を実施する
  • チーム成員を専門職として尊重し最大のチームダイナミクスを発揮する



森 みさ子

私が栄養療法に興味を持ったのは救命センターで働いているときでした。重症感染症の急性期を乗り越えた患者さまが、ある日突然、痙攣をともなう意識障害におちいりました。
○「脳梗塞か?」
○「脳出血か?」
○「低血糖か?」
と、原因検索が始まりましたが、そこに栄養療法に長けた医師が通りかかり「点滴が5%ブドウ糖液だけど、ビタミン足りてる?」「ごはんはどの程度食べてるの?」と一言。
その医師の助言通りビタミンB1を急速投与すると、患者さまはパッと目を開き意識を取り戻しました。
何が起こっていたのかというと・・・
糖質の代謝に必要なビタミンB1が不足し、ウェルニッケ脳症が起こっていました。私たち看護師は「頑張って!もう少し食べて!」といいながら30分以上かけて食事介助をしていましたが、全粥食を1/3程度しか食べられておらず、カロリーもタンパクもビタミンも足りていない状態でリハビリをすすめていたことに気づき、強い後悔が残りました。看護師も栄養療法についての知識を身なければ、安全を守ることはできません。
栄養療法はすべての治療における基本的な治療です。24時間365日患者さまのベッドサイドにいることのできる看護師だから・・・
栄養障害を早期に発見して、1日も早い回復をお手伝いできればと思っています!

mori

川畑 亜加里

私は病院で働き始めて、「おいしくご飯を食べることは簡単なことではない」ということを学びました。
○ご飯を口に運べない
○のみこむことができない、
○食べたものが排泄されない、、、
様々な理由で痩せていく患者さまを目の前に、私にできることはないかと思いNST専門療法士を取得しました。
患者さまが安全に必要な栄養を摂取し、少しでもよくなれるよう病棟スタッフと協力して、患者さまご家族と一緒に考えていきたいと思っています。

akari

 

川端 千壽

救命センターには12分野の研究チームがあり、わたしは新人のときに栄養チームに所属しました。先輩たちと勉強しながら患者さまの栄養管理にたずさわり、栄養療法の奥深さと重要性を実感したことが、NST専門療法士を目指すきっかけとなりました。
私たち看護師は毎日患者さまの食事の場面に出会います。
○口から食べることを介助する
○経腸栄養を投与する
○点滴で栄養を補給する…
この栄養分は何が含まれていて、どうやって体に吸収されていくのか。患者さまの栄養状態がより良くなるためには、看護師に何ができるのか。
患者さまの最も近くで接する看護師が栄養の知識を身につけることによって、他職種と恊働して患者さまの栄養についてより深く考え、ケアを提供することができます。栄養状態は元気のバロメーターです。病気を良くするにはまず、栄養状態を良くすることが重要です。
これからもNST専門療法士として、患者さまの回復に向けて、より良い栄養管理について病棟スタッフや他職種チームと取り組んでいきたいと思います。

batako

 

金子 真由美

入院されている患者さまは、様々なご病気や状態によって栄養を投与する方法や内容が異なります。患者さま一人一人の状態を考えて提供している栄養療法でも、
○入れ歯が合わず、呑み込めない。
○病気ではないけれど、食欲が出ない。
○経腸栄養剤を始めたら下痢になってしまった。
○リハビリをしたいけれど、痩せてしまって疲れてしまう。
○などなど・・・様々な問題が起こることがあります。
患者さまと24時間関わる私たち看護師が栄養管理の知識を持つことで、小さな変化に瞬時に対応することが可能です。発見した変化は医師・管理栄養士など患者さまを支える他職種と共有し、問題解決に取り組みます。
栄養管理は患者さまの明日へつながる大事な一歩です!
NST専門療法士として、他職種と連携しながら患者さま一人一人に最善の栄養療法を行えるので、看護師としてやりがいを感じています!

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